森林

夏油高原スキー場に生えているもの

落葉樹が主体で、ブナやミズナラなどの広葉樹とカラマツです。冬のあいだ葉を落とし、林の奥まで見通せます。

環境省の現存植生図から読み取っています。切り開かれたゲレンデは調査上「開けた土地」として記録されるため、スキー場の形がおのずと浮かび上がります。

夏油高原スキー場周辺の森林の平面図。落葉樹林は淡く、常緑針葉樹林は濃く、森林でない土地がもっとも淡く描かれています。
平面図、横幅およそ 5.6 km。山自身の起伏でうっすら陰影をつけています。淡い筋はゲレンデで、調査はこれを開けた土地として記録しています。
墨が濃いほど、閉じた森:冬も葉を落とさない常緑針葉樹林です。淡いほうは落葉樹林で、11月には葉を落とし、奥まで見通せます。もっとも淡いのは森林ではありません。以下の帯グラフも同じ墨で描いています。
森林率
97%
この地図が覆う土地に対して
冬に葉を落とす
92%
その森林のうち、落葉樹の割合
植林地
9%
調査が区分した土地に対して。列に植えられ、樹齢もそろっています
自然植生
68%
調査が区分した土地に対して。10段階の自然度で9
もっとも見通せる標高
859–945m
林の奥までもっとも見通せる標高帯
もっとも広い群落
チシマザサ-ブナ群団
調査が区分した土地の 60%
植物群落数
16
この山だけで数えた種類
現地調査
2015
2024年版の刊行年ではなく、実際に歩いた年

掲載している山のなかでの位置

もっとも落葉しない 35%94% もっとも落葉する

この山の森林は、掲載している 34 山のうち 30 山より落葉しやすい森です。

01

一段ずつ見る林間の見通し

山を横から見たところ。林の奥までどれだけ見通せるかは標高で変わります。各標高帯は、隣の行と同じ高さに描いています。

標高 見通せる割合 落葉
1,117–1,203 m
100%
1,031–1,117 m
100%
945–1,031 m
100%
859–945 m
100%
774–860 m
99%
688–774 m
98%
602–688 m
91%
516–602 m
85%
430–516 m
79%
344–430 m
85%
閉じている 50% 100%
山の縦断面。各標高帯は隣の行と同じ高さに置いています。

各数値はその標高帯じたいの森林に対する割合で、山全体に対する割合ではありません。森林が少なすぎて割合を出せない標高帯は空欄にしています。断面の背後の淡い帯は、その標高にどれだけの土地があるかです。ごく一部の斜面での振れが見出しに見えないようにするためです。森林限界線は描いていません。調査が記述しているのは林分であって、線ではありません。

02

各コースの脇に立っているもの

各コースの中心線から左右 35〜90 m の帯。圧雪されたコースの外側で、滑りながら実際に見ている範囲です。その帯のうち冬に見通せる林が占める割合の多い順に並べています。

コース 両脇の帯 見通せる
A6 1,499 m 87%
B3 402 m 84%
A4 1,261 m 82%
B1 1,374 m 79%
A3 432 m 76%
C4 1,421 m 76%
C5 393 m 74%
A1 2,034 m 72%
残り 6 コース
コース 両脇の帯 見通せる
C3 874 m 71%
B2 693 m 69%
C1 774 m 69%
A2 375 m 68%
A5 505 m 60%
C2 919 m 56%

各数値は、そのコースの左右 35〜90 m の帯のうち調査済みの土地に対する割合です。コース自体に対する割合でも、山全体に対する割合でもありません。調査が地上で解像するのはおよそ 15 m、帯の幅は数セル分しかないため、これは帯が何でできているかを述べたもので、一本の木や一つの隙間、一本の視線がどうかを述べたものではありません。調査がほとんど及んでいないコースは、わずかなセルから数値を出さずに省いています。森林限界線も立木密度も述べません。調査が記録しているのは林分であって、そのいずれでもありません。

03

実際に生えているもの

調査はまず、すべてのポリゴンを自らの植生区分に振り分け、そのうえで群落名を与えます。区分は5つか6つで山の姿を語れますが、その下の群落名は数十におよびます。

植生区分 調査が区分した土地に対する割合 割合
ブナクラス域自然植生 68%
ブナクラス域代償植生 23%
植林地・耕作地植生 9%
その他 1%

その下にある群落名

調査自身の凡例名を、広い順に並べています。

  • チシマザサ-ブナ群団 60%
  • オオバクロモジ-ミズナラ群集 20%
  • スギ・ヒノキ・サワラ植林 7%
  • ヒメヤシャブシ-タニウツギ群落 3%
  • ジュウモンジシダ-サワグルミ群集 3%
  • カラマツ植林 2%
残り 10 群落
  • ススキ群団(V) 2%
  • クロベ-キタゴヨウ群落 1%
  • ウラジロヨウラク-ミヤマナラ群団 1%
  • 緑の多い住宅地 0%
  • アカマツ群落(V) 0%
  • 路傍・空地雑草群落 0%
  • ウダイカンバ群落 0%
  • タニウツギ-ノリウツギ群落 0%
  • アカマツ群落(IV) 0%
  • 開放水域 0%

各割合は、この山で調査が区分した土地に対するものです。森林に対してでも、スキー場に対してでもありません。区分は調査自身の植生区分で、並び順は面積順です。滑りやすさとは関係ありません。

04

この植生がどれだけ自然か

調査は、人の手がどれだけ入っていないかを10段階の自然度で示します。1はほとんど植生のない造成地、10は自然草原や高山ハイデです。測っているのは人の手の入り具合だけです。自然度9のトドマツ林は見通しの利かない壁、自然度6のカラマツ植林は間隔がそろっていて気持ちよく滑れます。

自然度 調査が区分した土地に対する割合 割合
9 自然林 68%
7 二次林 21%
6 植林地 9%
5 背の高い二次草原 2%
4 背の低い二次草原 0%
2 耕作地・緑の多い住宅地 0%

調査が区分した土地の1%に満たない部分には、10段階のいずれでもないコードが付いています。段階としては数えず、上の表からは外しています。

各割合は、この山で調査が区分した土地に対するものです。この尺度が記録しているのは人の手の入り具合だけで、順位ではありません。自然度が高いほど滑って良い斜面、という意味にはなりません。この山にない段階は0として描かず、行そのものを置いていません。

現存植生図2024年版、環境省生物多様性センター、政府標準利用規約(第2.0版)。環境省が作成したものではなく、加工したデータです。

この山のポリゴンが実際に調査されたのは 2015 です。刊行は2024年版でも、見に行ったのはそれより前になります。

1セルおよそ 15 m。斜面の性格を語るには十分ですが、木と木のあいだの隙間を語れる細かさではありません。